総選挙は大方の予想通り民主党大敗・自民党大勝に終わった

これからはまた自民党の時代だ
だができれば4年前までの状態には戻って欲しくない

その一番が税制調査会(以下税調と記す)だ

民主党は税調を政府内に置いた(党にも税調はあったのだが)

そしてこの政府内税調は
議事のすべてを公表した
会議資料もネットからダウンロードできた
会議議事録も同様だ
また議事の録画まで流していた

我々税に関心を持つ人間にとって、来年の税制改正がどのようなものになるかは最大重要事項だ
税制大綱が出来上がるまでのプロセスが見れた
また政府が考えている税制の将来ビジョンも垣間見れた

このことはすばらしいことだと思う
政権が変わってもそのまま続けて欲しかった
だが・・・
自民党の考えは違うようだ

先日の新聞報道を見てがっかりした

それによると
自民党は税制大綱を作成する税調を党内に持っていくという
政府内の税調は有識者が中期の方向性を議論するのみにするとのこと

民主党時代は政府内の税調は完全にオープンだったが、党の税調は非公開だった
自民党も同様に党の税調は非公開だろう

これによって税制改正の議論も税制大綱に何が書かれるかということも、みな深い霧の向うに隠れてしまう
大綱が発表されて始めて次期税制改正の内容がわかる

これは100歩後退だ

自民党はまた税制を利権の道具にしようとしている

不動産譲渡損の損益通産を廃止することを大綱で始めて知って大変驚いた
あの頃にまた逆戻りだ

国民に重大な影響を与える税制です

何の話題をどのように議論しているのかをオープンにして欲しい

安倍さん「お願いします」