近年、爆発的な普及を果たしたスマートフォン(以下スマホ)。今後、どのように進化していくのか、関心が高まっています。そのようななか、スマホの次を担う機器として注目されているのが「ウエアラブル端末」です。これは、文字どおりウエアラブル(身につける)ハイテク機器で、一見、腕時計やメガネに見えますが、スマホのようにインターネット閲覧やメールなどができるというものです。

 最近では、9月にサムスンが腕時計型端末「ギャラクシーギア」を発売しました。時計表示はもちろんのこと、通話やメール機能に加え、スマホと同様にアプリをダウンロードすることも可能です。「LINE(ライン)」といった、近年、若者の間で人気の無料電話アプリもスマホと同じように利用できます。他にも、目覚まし時計(時刻になると振動で起こす)やカメラなど、機能は盛りだくさんで充実しています。とくに、スマホと違い、ポケットやバッグからわざわざとりださなくても、簡単に通話やショートメールのチェックができる点が便利だといわれています。

 ウエアラブル端末でもう一つ代表的なのがメガネ型端末です。現在グーグルが開発に取り組んでいます。これはメガネのガラスの部分に文字や画像、映像を映し出すものです。いまのところ提供するサービスとして明らかになっているのは、グーグルの地図機能を応用した道案内機能があります。これは、メガネのガラス部分に道順を表示させ、ユーザーが迷わずに目的地に到着できるというものです。そのほかグーグルならではの「検索機能」や画像、動画の撮影や表示などができます。(つづく)

(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)