会計検査院は、2012年度決算検査報告を公表しました。
 それによりますと、各省庁や政府関係機関などの税金のムダ遣いや不正支出、経理処理の不適切などを指摘したのは611件、4,907億4,510万円(589件分)にのぼりました。
 前年度に比べ、指摘件数は98件増え、指摘額では7.3%減少したものの、2009年度(1兆7,904億円)、2011年度(5,296億742万円)に次ぐ過去3番目に多い金額となりました。

 財務省に対しては、法令違反に当たる不当事項として、税金の徴収額の不足3億9,720万円(前年度:徴収額の過不足2億3,514万円)が指摘されました。
 76税務署において、納税者119人から税金を徴収するにあたり、徴収不足が119事項、3億9,720万円となり、徴収額過大はありませんでした。
 前年度は、64署において徴収不足が95事項、2億3,611万円、徴収過大が2事項、153万円でしたので、徴収不足は約7割(68.2%)も増加したことになります。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成26年1月15日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。