8月26日、厚生労働省は、2011年度税制改正要望に、たばこ税の税率引き上げを盛り込んだ旨をまとめた報道がありました。
 たばこ税については、すでに2010年10月から1本あたり3.5円増税されることが決まっており、実現することになりますと、2年連続の増税になります。
 現時点では、まだ引き上げ額は明示されていません。

 厚生労働省は、たばこ増税の狙いを「国民の健康の観点から、たばこの消費を抑制するため」と説明しており、日本の喫煙率が国際的にみて、非常に高いことや、たばこ規制枠組み条約で、たばこの需要を減らすために価格や課税で対応するよう求められていることを根拠にあげています。
 2010年10月の増税では、日本たばこ産業(JT)が「マイルドセブン」を300円から410円に上げるなど、各銘柄の値上げが予定されています。

※たばこ税:物質課税から「健康目的税」への変化への批判
 鳩山由紀夫前政権では、2010年10月のたばこ税増税の目的を「健康目的の為に喫煙者を減らす」としたことから、いつしか「健康目的の懲罰税」の性格を帯びてくる様になっているのに対し、「たばこ税の元々の目的ではなくなっている」と批判する声も挙がっている。

(注意)
 上記の記載内容は、平成22年8月31日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。