サイトを見た方からご質問がありましたので、公益認定・一般認可の電子申請における「代理申請」について簡単にご説明したいと思います。

Q 代理申請には資格が必要ですか?

A 必要です。第三者のためにする行政書類の作成・提出ということで、行政書士の資格が必要とされています。
代理人としてログインできるためには、行政庁に委任状を提出(委任する法人の理事長印が必要)してもらわなくてはなりませんが、その委任状にも資格を記入することになっています。

Q 代理申請の特徴は何ですか?

A 責任分担が明確になります。行政庁側からは法人がいつログインしたのか、代理人がいつ入力したかがわかる仕組みになっています。
法人様のログインIDとパスワードを教えてもらい、専門家が入力をお手伝いするケースも可能ですが、どこからどこまでを専門家が入力したかが、かならずしも明確にならない場合が考えられます。連絡や承認をきちんとしていれば問題はないかもしれませんが、後のトラブルになる可能性は否定できません。

 また、代理人が入力を受任することにしていると、不明点の質問や修正依頼はすべて、行政庁から代理人のところに直接連絡が来ます。代理人が設定されていない場合は、それらの質問は当然すべて法人様の担当者のところに連絡が行きます。通常業務に忙しい法人様だと、なかなか迅速な対応ができないことがよくあります。担当者がおろおろしてしまうケースも。そんなときは、慣れている専門家が代わってあげられるといい場合もありますよね。もちろん、どのような質問が来たのか、それについてどう答えたのかなど、法人様に迅速に報告・相談することが大切です。

Q 入力の手間はどれくらいですか?

A ケースバイケースですね。私の場合は、申請書を模したエクセルファイルを作成していまして、まずは、法人様にそれに入力してもらいます。いくら専門家でも、事業の概要や説明などは勝手には作れません。一方、財務関係の書類は、数字さえ前もってきちんと作っておけば、一日あれば入力はできます。
その後、プリントアウトしてチェック。行政庁がどこをチェックしているかは大体決まっているので、そこを重点的に見ます。ちなみに、これは経験則上わかるだけで、公表されているわけではありません。

 財務関係書類だけ入力してください、とか、入力はやるのでチェックしてください、とか、依頼は様々ですので個別にきめ細かく対応しています。