中小企業の業績の話です。


経営者の方が、税理士事務所に聞きたいことの一つに

同じ業種・同じ規模の企業がどれぐらいの業績を残しているか

は最も気にかかるところです。



今回は(株)TKCのデータを使って中小企業の業績について
お伝えしていきます。

ここで問題です。

年間経常利益 1億円
従事員数 1,000名 
この会社の業績をどう思いますか?



立派な会社だと思われた方、
いやいや…と思われた方、さまざまでしょう。



上記の業績を“1人あたり”に置き換えてみます。
100,000,000円÷1,000名=100,000円
1人当たりの年間経常利益 100,000円です。

こうしてみるとどうでしょう?



サービス業を中心に利益を人の力によって稼ぎだす業種は、

人を中心とした業績の見方が必要です。



これが、1人当たり年間粗利益や
1人当たり年間経常利益です。



こうすることによって規模が異なる会社との比較も可能になります。

(上場企業との比較もできます)


何より簡単でわかりやすい!



皆さんの会社の決算書をひっぱりだして
年間粗利益(売上総利益)や経常利益を “従事員数” で割ると1人当たりが出てきます。

チャレンジしてみてください。



その後、次のデータと比較してみてください。



外部データと自社のデータを比較して①どの項目が②どのくらい

違いがあるかを見ていきます。




TKCデータ(平成23年版)によると、

全産業ベースでお話をすると
全企業平均(22万4,025社)平均従事員数 12.7名
1人当たりの年間経常利益 160,000円(月間13,000円)



黒字企業平均(93,571社)平均従事員数 17.3名
1人当たりの年間経常利益 598,000円(月間50,000円)



※黒字企業平均の定義は、期末純資産がプラスであり、
 かつ 当期損益がプラスの企業を言います。



優良企業平均(8,665社)平均従事員数19.7名
1人当たりの年間経常利益 1,743,000円(月間145,000円)

※優良企業平均とは、2期連続黒字企業の上位15%の
 優良企業のデータです。




自社の現状を全企業平均と比較してみましょう?


この現状確認が、



「もう少し足元を固めよう」 または  「よし!伸ばしていこう」



と判断するかによって、自社の進む方向が大きく変わります



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