昨年、中野 三敏 先生の『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』(角川学芸出版)を紹介しました。くずし字を読むための初級版として、関心はあるけれどくずし字に近づけなかった初心者に、お薦めの本でした。
この本の上級編となる本が、『古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ 』です。前回のように漢字に振り仮名が振られておらず、難しいように思いましたが、そこは、みなさん知っている「おのほそ道」ですので、すんなりと入れます。読んでいる頁と目次の読まれた場所を、巻末の方にある「おくのほそ道」旅程図で確認しながら読むと、どこでこの句が読まれたのかがわかります。
私は「百人一首」の方から読んだのもあるせいか、結構読めるようになっているのに自分自身驚きました。ただ、いきなりこの本からでも十分読める気がします(巻末のくずし字一覧表をコピーして読めばですが)。
結構面白いですので、是非読まれてみてはいかがでしょうか。