百年に一度とも言われる、歴史的な大不況に見舞われている日本。色々な業種の経営者を相手にする我々税理士には、今の不況の社会への浸透度というのは良くわかる。倒産、廃業にまで追い込まれた企業も当然にあれば、その手前で苦しまれている企業も沢山ある。明らかに下をうつむかれている経営者の姿を見れば、今の経済情勢の厳しさの程がよくわかるのだ。そんな中、当然と言えば当然だが、「弱い企業」から脱落が始まる。経営力の弱い中小企業の場合、少しの環境の変化でも自社に与える影響は大きい。先日、東京にいる後輩の公認会計士と話をした。今の創業は5年と言わず、2年~3年ももたない企業が多いのではないか?と言うのだ。もちろん、全てが全て短命な企業ばかりではないが、私も同じ感想を持つ。短命な中小企業が多い。一時期、ブレークできても長くは続かない。もともと日本はアメリカなどと比べて、創業意欲の低いお国柄と言われる。短命に終わるのは社会や経済情勢ばかりが原因ではないと思うが、もっと多くの人が大きな希望を胸に、アグレッシブに事業にチャレンジできる、そんな元気な日本になって欲しいものだ。