・インターネット公売
 公売制度とは、滞納となった税金を徴収するために納税者の財産を差し押さえたが、なお納税がされないといった揚合に、強制的にその財産を売却して納税に充当するという制度です。
 この制度は、これまで国税局や税務署において、入札やせり売りという方法をとっていましたが、IT化への取組のー環として、平成19年からオークションサイトによるインターネット公売を導入いたしました。

 これまでは、公売保証金(公売時における差押財産の見積価額の10%以上の金額)を、現金納付するか金融機関への振込が必要でしたが、インターネット公売では自宅や事務所のパソコンを通じて、クレジットカードでの納付保証手続による参加が可能になりました。
 これらの利便性の向上に伴い、数多くの方が公売に参加することで、売却の促進や売却価格の引き上げにもつながっています。売却価格が上がると滞納国税に充てられる金額が増加するため、国税庁にとっては、滞納整理促進の効果が期待できるとみられております。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成23年2月8日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。