国税庁



 国税庁は「税務統計から見た申告所得税の実態調査」をまとめました。
 それによりますと、2010年分の申告所得税の納税者数は前年比2.2%減の702万人と、5年連続で減少しました。
 また、申告所得金額は同2.0%減の34兆6,958億円と4年連続の減少、申告納税額は同1.9%減の4兆4,515億円と3年連続の減少でした。
納税者数を所得者区分別にみますと、給与所得者が全体の32.6%、雑所得者が28.7%、事業所得者が20.4%などとなっております。

 納税者数の所得階級別の構成比をみますと、所得金額200万円以下の者が全体の39.0%、1,000万円を超える者が9.7%となっています。
 構成割合の推移をみますと、所得金額200万円以下の階級は、2000年分の25.4%から、2005年分は34.2%、2010年分は39.0%と増加傾向にある一方、所得金額1,000万円を超える階級は、2000年分の11.8%から、2005年分は10.2%、2010年分は9.7%と減少傾向にあります。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成24年4月3日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。