(前編からのつづき)

 黒字法人の益金処分総額は前年比4.7%増の42兆4,640億円で、内訳は、支払配当が同6.5%減の8兆2,865億円(構成比19.5%)、法人税額が同4.8%減の8兆2,390億円(同19.4%)、その他の社外流出が同12.8%増の5兆3,600億円(同12.6%)で、これらを引いた社内留保が同12.4%増の20兆5,784億円と48.5%を占めました。

 また、2013年3月までの1年間に全国の企業が取引先の接待などに使った交際費は、前年度に比べ0.8%増の2兆9,010億円と、6年ぶりに増加に転じましたが、過去最高でした1992年分の6兆2,078億円に比べますと、ほぼ半減しております。
 このうち、税法上損金に算入されなかった金額(損金不算入額)は同0.2%増の1兆1,469億円と6年ぶりに増加し、損金不算入割合は同0.3ポイント減少の39.5%と4年連続の40%割れとなりました。
 営業収入10万円あたりの交際費等支出額は、全体では前年度より17円少ない209円で、資本金が多くなるにつれ、減少しております。

(注意)
 上記の記載内容は、平成26年5月12日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。