今回はおもに配偶者特別控除申告書及び保険料控除申告書の記載内容の確認について記載します。1つずつ確認していきましょう。

Ⅰ 配偶者特別控除の記載内容、控除額の確認
① 給与の支払を受ける人自身の合計所得金額が1,000万円を超えていませんか。
② 配偶者控除の対象となる人(配偶者の合計所得金額が38万円以下)又は配偶者の合計所得金額が76万円以上となる人について、配偶者特別控除を適用していませんか。
③ 配偶者が他の人の扶養親族とされる人、青色事業専従者として給与の支払を受ける人及び白色事業専従者に該当しませんか。
④ 配偶者特別控除額は配偶者の合計所得金額に応じて調整されることになっていますが、控除額の計算は正しく行われていますか。

Ⅱ 社会保険料控除の確認
① 申告された保険料は、社会保険料控除の対象となるものですか。
② 所得者本人又は所得者と生計を一にする親族が負担することになっている社会保険料で所得者本人が支払ったものですか。
・年金から特別徴収(天引き)された介護保険の保険料や長寿医療制度の保険料は、年金の受給者自身が支払ったものであるため、年金の受給者に社会保険料控除が適用されます。
③ 国民年金の保険料又は国民年金基金の掛金について、支払ったことが分かる証明書類が添付されていますか。

Ⅲ 生命保険料控除の確認
① 保険金又は年金の受取人は、一定の範囲内の人となっていますか。
② 申告された保険料は、所得者本人が支払ったものですか。
③ 分配を受けた剰余金や割戻しを受けた割戻金は、支払った保険料の額から差し引かれていますか。
④ 一般の生命保険料と個人年金保険料の区分を適正にし、控除額の計算が正しくされていますか。
⑤ 保険料を支払ったことが分かる証明書類が添付されていますか。
・一般の生命保険料…1契約の支払保険料が9,000円超のもの
・個人年金保険料…すべての支払保険料

Ⅳ 地震保険料控除の確認
① 所得者本人又は本人と生計を一にする親族が所有して常時居住している家屋やこれらの人が所有している生活に通常必要な家財を保険の目的としていますか。
② 地震保険料と旧長期損害保険料の区分が正しくされていますか。
③ 保険料を支払ったことが分かる証明書類が添付されていますか。