(「起業・転業もやはり英知の結果を! その1」より続く)

 資金を効果的に経営に活かしていくためには、例えば、1)どんな顧客をターゲットに、自社製を含めてどのような商品・製品を売るのか、2)そのためにはどのような戦略を立てればいいのか、3)そのためにいくらまでの資金を投下することができるのか、4)当初の計画通りに経営が進んでいるか数値で検証しているか、等を検討しなければいけません。

 読者の皆さんはお気づきかとは思いますが、いわゆる経営のPDCAサイクル(Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(再実行))をいかに回していくかが重要なポイントになります。しかしながら、起業や転業したての頃は、これらをうまく検討していく時間もありませんし、相談相手もいないケースが多く見られます。そこで、経営指南が必要となるのです。

 今のように厳しい経済環境下で新しい船出(起業・転業)をしていくことは、非常に勇気のいることでもあるし、やりがいのあることでもあります。だからこそ、自分のやりたいようにするのだといわれる人もいらっしゃると思います。しかしながら、今の時代は単純ではなくいろいろなものが複雑に絡み合っています。自分の殻にこもるのではなく、多くの人のサポートを活用し、幅広い見地から経営を実行していただきたいと思います。(了)

(記事提供者:アタックス 林 公一)