値上げ前に消費減少!



 日本たばこ協会が、このほど発表しました2009年度の国内の紙巻たばこ販売実績によりますと、2008年度のたばこの消費量は2,458億本に対し、2009年度は2,339億本と対前年比4.9%減少しました。
 主な理由としては、健康志向の高まりや公共空間での禁煙施策が浸透してきたことなどが挙げられています。
 しかし、2010年度の税制改正ですでに決まっており、2010年10月1日から実施されるたばこ税の値上げにより、今後、さらにたばこ離れを招きそうです。

 国税のたばこ税は、旧3級品以外の製造たばこは、1箱あたり現在の71.0円から122.24円になり、たばこ特別税も加えますと174.88円から244.88円へと40%の大幅な税率アップとなります。
 地方のたばこ税についても、道府県税が21.48円から30.08円に、市町村たばこ税は65.96円から92.36円になります。
 この結果、1本あたり3.5円(国と地方それぞれ1.75円)が引き上げられ、販売価格にして1箱あたり100円程度値上がりする予定です。
(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成22年8月30日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、会計、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。