財務省



 財務省は、2009事務年度(2009年7月から2010年6月の1年間)において、全国の税関が、輸入品の関税及び消費税ほ脱(偽りその他不正により関税・消費税を免れる行為)に係る犯則調査の結果をまとめた旨の報道がありました。
 それによりますと、同事務年度中に109件の関税・消費税ほ脱事犯に係る反則調査に着手しました。

 また、同事務年度中に反則調査を終了し、処理(検察官への告発または税関長による通告処分)した件数は98件(前事務年度54件)で、うち10件(同1件)が告発されました。
 同事務年度中に処理した98件に係る関税・消費税ほ脱額は、総額で80億9,749万円(関税78億6,627万円、消費税2億3,121万円)で、前事務年度の3,692万円に比べて、約219倍と大幅増加となりました。
 このうち、告発分は80億4,614万円(関税78億5,775万円、消費税1億8,839万円)で、前事務年度の471万円から約1,707倍となりました。
 ちなみに前事務年度は、告発分の関税のほ脱額は0(ゼロ)でした。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成23年2月4日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。