国税庁は「2009年度分税務統計から見た法人企業の実態調査」を公表しました(2010年度分は今後公表予定)。
 それによりますと、2009年度分の法人数は261万7,064社で、前年度より0.5%増加しました。このうち、連結親法人は820社で同9.6%増、連結子法人は6,355社で同1.6%増となりました。

 連結子法人を除いた261万709社のうち、赤字法人は190万157社で、赤字法人割合は前年度から1.3ポイント増の72.8%となり、1951年分の調査開始以来過去最高の割合となりました。
 2009年度分の営業収入金額は、前年度比▲6.7%の1,324兆1,457億円と2年連続で減少しました。
 黒字法人の営業収入金額も、前年度比▲11.1%の741兆5,003億円で2年連続の減少、所得金額も前年度比▲14.0%の30兆3,024億円で3年連続の減少と、ともに前年を大きく下回り、世界同時不況による業績悪化によって、企業収益の低迷につながったと見られております。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成23年10月10日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。