(「外国人採用企業の増加 その1」より続く)

 外国人採用のメリットとして挙げられるのは、「出身国の詳細な情報を入手出来る」「海外での新しいビジネスチャンスを得られる」「日本人とは異なる仕事への姿勢や発想により社内が活性化する」等があるでしょう。京都新聞によると、昨年行われた京都高度技術研究所主催の海外進出サポートセミナーでは、健康グッズを製造するファイテンの平田好宏社長による、中国人留学生を活かした中国市場開拓の説明が参加者の関心を引いたとのことです。同社は日中双方の文化を理解する元留学生社員のおかげで中国での基盤を上手く築けたそうです。外国人採用のメリットを活かした成功事例であるといえるでしょう。

 また、大手コンビニのローソンでは「地域密着戦略に基づき、全国一律ではなく、それぞれのマチに合った店作り」を掲げ、社員の9割が日本人男性であった背景を受け、2008年4月より「ダイバーシティ=多様性」を創り出すことを目的とした外国人採用に力を入れ始めたそうです(「ローソンの外国人社員採用について」株式会社ローソンヒューマンリソースステーション(2009年2月23日)より)。これは「日本人とは異なる仕事への姿勢や発想により社内が活性化する」というメリットを上手く活用した取組であったといえるでしょう。

 外国人採用に興味を持つ企業は近年益々増加しています。もしかすると今後、自社、もしくは取引先に必ず外国人社員がいて、日本人だけで仕事をするというシーンが減っていくかもしれません。

 自国の文化を良く知り、その上で日本文化に興味を持ち、海を渡ってきた外国人、そんな彼らの存在感は今後益々大きくなるのではないでしょうか。(了)