2012事務年度(2013年6月までの1年間)における法人の黒字申告割合は27.4%で2年連続増加しましたが、7割強の法人は赤字でした。
 2012事務年度中に法人税の実地調査をした9万3件のうち、ほぼ4割に当たる3万7千件は無所得申告法人の調査に充てられ、うち1割強(12%)の約4千社が、実は黒字であることが国税庁の調査結果により明らかになりました。
 調査結果によりますと、実地調査した3万7千件のうち、約7割にあたる2万6千件から総額4,803億円にのぼる申告漏れ所得金額を見つけ、加算税79億円を含む416億円の税額を追徴、調査1件あたりの申告漏れ所得は1,288万円でした。

 また、実施調査したうちの22.3%の8千件は仮装・隠ぺいなど故意に所得をごまかしており、その不正脱漏所得金額総額は1,516億円、不正申告1件当たりの不正脱漏所得は1,819万円でした。
 2012事務年度の無所得申告法人調査は、実地調査件数が国税通則法改正の影響により、前年度比32.6%減となりました。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成26年1月15日現在の情報に基づいて記載しております。
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