今年の夏の甲子園決勝は

史上最多6度の優勝を誇る中京大中京(愛知)が

県勢初の決勝進出を果たした日本文理(新潟)を

10-9で破り、43年ぶり7度目の全国制覇を成し遂げました。


この試合、勝った中京大中京も素晴らしいですが

負けた日本文理の戦いも強く印象に残りました。


4-10で迎えた9回表。

先頭打者が三振、続く打者も内野ゴロであっさり2アウト。

2アウトランナーなし、6点差という絶望的な状況からドラマが始まります。

ここから4安打3四死球の7者連続の猛攻で一挙5点を奪ったのです。

さらにランナー1,3塁で、最後のバッターも痛烈な打球を放ちましたが、

惜しくもサード正面のライナーでゲームセット。

左右どちらかにずれていたら、と思わせた幕切れでした。



「こんな大差じゃ、自分が出塁しても意味がない」と投げやりにならずに

「自分がベストを尽くせば何とかなる」という思いを全員が共有できないと

驚異の粘りは生まれなかったと思います。その根底にはチームメイトに対する

強い信頼があったのではないでしょうか。


ちなみに、9回表の攻撃中、日本文理打線は一度も空振りがありませんでした。

おそらく「打ちづらい球は見送って、狙い球を確実に打つ」という方針が

徹底されていたんだと思います。


日本文理の戦い方は経営にも応用できると思います。

中小企業でも「仲間の信頼」「選択と集中」「方針の徹底」が揃えば

大企業にも引けをとらないモノ凄いパワーを発揮できるはずです!