先日、会社を設立して間もない方とお会いしました。

実はその方にはすでに顧問税理士がいらっしゃるのですが

他の税理士の話も聞いてみたい、とのことでお声掛け頂きました。


顧問税理士がいるのであれば問題ないと思いつつも

念のため、税金関係の書類提出についてお聞きしたところ

ご本人は提出していない、と認識されていました。


すでに設立年度の青色申告書類の提出期限は過ぎているため

このままでは初年度の赤字は切捨てになることをお伝えしたら

大変、落胆しておられました。


…ところが。


顧問税理士にその場から電話して確認したところ

あっさりと「提出済みです」との返事がありました。

設立間もない頃に押印した、たくさんの書類のなかに

税務署への提出書類が含まれていたことを

ご本人がご存じなかったようでした。


「士業」の方々は、専門知識が豊富な反面

お客様への説明や報告が苦手な方が多いようです。

説明しようがしまいが、きちんと処理していれば

結果は同じなので問題ない、と考える方もいらっしゃいます。


しかしサービス業では「安心感」も大事な商品です。

いくら「知識」が豊富でも、お客様に不安感を抱かせていては

商売はうまくいきません。


適正な処理はもちろん大事ですが、それ以上に

「分かりやすい説明」や「マメな報告」といった

丁寧な対応をすることが、サービス業には不可欠だと思います。