税務調査で指摘されやすい事項のひとつに

在庫と売上の矛盾があります。


9月決算の会社で考えてみます。

9/30に商品を倉庫から出荷して

10/1に商品を得意先に納入し代金を請求した場合、

9/30時点は倉庫に現物がないので

帳簿上の在庫からもれる一方、

9/30時点では請求もしていないので

帳簿上の売上計上からももれる、

という状況が発生しやすくなります。


つじつまを合わせるためには、

(a)在庫の出荷に合わせて

「請求は10/1であっても

 帳簿上の売上は9/30付で計上する」か、

(b)在庫の納入に合わせて

「現物は倉庫にないが

 帳簿上の在庫は出荷分も含めて計上する」の、

いずれかの処理が本来は必要になります。


この矛盾をつくため

決算日前後の請求書や納品伝票だけを

徹底して調べる調査官もいるので

在庫と売上は丁寧に処理したいですね。