先週の桜花賞では単勝1.6倍のルージュバックが

9着に惨敗しました。

競馬ではこのように圧倒的人気の馬が

あっさり負けることがよくあります。

なぜ、惨敗するような馬に人気が集中したのでしょうか。



競馬では人気が集中する要因は大きく2つあります。

1つは成績が抜群であることで、

1つは競馬新聞が推奨していることです。


「成績が抜群」の馬は、簡単に言うと

「いつも勝っているから、次も勝つだろう」

という理由で人気が集中します。

“伝統に対する信頼”と言ってもいいかもしれません。


先のルージュバックも桜花賞までは

3戦3勝の無敗(しかもぶっちぎり)という

強烈な成績を残していたことで

圧倒的な人気を集めていました。

しかし今思えば

多頭数のレースをこれまで経験しておらず、

戦ってきた相手のレベルもあまり高くなかったので

過大評価だったのかもしれません。

“環境が変化すれば結論も変わるかもしれない”

というのが盲点になっていたように思います。


「競馬新聞が推奨」している馬は、簡単に言うと

「専門家が勝つといってるから、勝つんだろう」

という理由で人気が集中します。

“権威に対する信頼”と言ってもいいかもしれません。

ルージュバックは直前にスポーツ紙で特集が組まれるなど

新しいスター候補にメディアも過熱気味でした。

オーナークラブは名馬を何頭も所有する名門なので、

お付き合いとかご機嫌伺いで評価も甘かったのかもしれません。

“専門家も人の子で絶対ではない”

というのが盲点になっていたように思います。



ビジネスでも“まさか”や“よもや”が起こりますが

事後の結果が問題なのではなく、

伝統や権威を過信した事前の評価に

問題があるのかもしれませんね。