税務の専門用語で分かりにくいのが

「必要経費」と「所得控除」と「税額控除」。


「収入や税金から引くもの」

「なんかトクする」

そんなイメージは浮かんでも

違いをちゃんと知ってる方は

ほとんどいません。


「必要経費」とは自営業や不動産賃貸でかかった

売上原価や販売費などの費用のこと。

収入から差し引いて損失が生じたときは

基本的にマイナスを認識するのが特徴です。



「所得控除」とは医療費や生命保険料などの

所得から差し引く控除のこと。

税率をかける前の控除なので

実際にトクをする金額は「控除額×税率」で

計算しないとわかりません。

また、所得より所得控除が多くても

マイナスは認識しないでゼロと考えます。

年金より医療費が多いからといって

マイナス分の税金が還ってくる、

なんてことはありません。


「税額控除」とは住宅ローン控除や配当控除などの

税金を差し引く控除のこと。

税額を直接減らすので、基本的に税額控除額が

そのままトクをする金額になります。

ただし、元の税額より税額控除が多くても

マイナスは認識しないでゼロと考えます。

所得税よりローン控除が多いからといって

超過した税金が還ってくる、

なんてことはありません。


「思っていた還付金と違う」

「こんなはずじゃなかった」

そんなことがないように

しっかり違いを知っておきたいですね。