今、杉之尾宣生監修『面白いほどよくわかる 孫子の
兵法』(日本文芸社)という本を読んでいます。孫子といえば、武田信玄が旗印にした「風林火山」や、 「彼を知り己を知らば、百戦殆(あや)うからず」という有名な一文が知られているのですが、全文を読んだことがなかったため、今回読むことにしました。全編は13篇392文、文字数にして約6000字の文章ですが、非常に示唆に富んだものとなっています。日本では、弥生時代にもなっていなかった2500年も前に、よくこんな兵法書が書かれたものだと思います。経営者は読んでみる価値ありの本です。兵法書ですが、人の使い方など必ず仕事にプラスになるところがあると思います。ただ、この本は読み下し文と意訳が全文あるのですが、読み下し文がうまく書かれていないので、いま一つピンとこない所があるのが欠点でしょうか。