特定非営利活動法人(NPO)日本医療政策機構が行ったがん患者アンケート調査によると、がん患者が治療などに支払った金額の平均が年間132万9千円に上ることが分かった。がん患者や家族を対象にしたもので、対象者の世帯年収は200-300万円が16.1%で最も多く、300-400万円が15.6%、600-800万円が11.3%、と続いた。治療費の負担感を尋ねると、「とても負担が大きい」(30.5%)、「やや大きい」(40.9%)となり、全体の7割以上が負担の大きさを指摘した。このため、「経済的負担が原因で治療を断念した」(3.4%)、「最も受けたい治療を諦めて別の治療を選択した」(4.1%)人もあった。