土壌が整備されていないのにその土に苗を植え育てようとしても、根づくことなく、必ず枯れてしまいます。

 また、当初はいい土壌であっても、季節や天候の影響により、必ず土壌は変化します。よい土壌を維持するための手当てを怠ると荒地になってしまうでしょう。企業経営もまったく同じです。

 よい土壌の継続と土壌の変化、つまり、必ず起きる環境変化に適応するため、経営者は変化が起きていることを察知し、変わり続けることに挑戦しなければ会社を永く存続させることはできません。
会社を永続させるには、まず、環境変化を捉えることです。例えば、これまで売れていた商品が売れなくなった、予想外に売れた、顧客層に変化が起きているなど、自社内の情報を適切に把握することに敏感にならなければいけません。

 次に、捉えた事象に対応しなければまったく意味がありません。これには筆者は2つのことが重要であると考えます。

 1つは、会社を常日頃から新しいことに挑戦する風土にしておくことです。変わることになれていないと、変わらなければいけないと思いつつもなかなか行動に移せません。時には変わることに反発をし、現状維持となってしまうことが多いからです。(つづく)

(記事提供者:アタックス 森 治幸)