最近、豪雨災害や土砂災害が多発しています。こんなときには、大事なものは銀行の貸金庫に預けていると安心ですね。
しかし、税務署には弱いのですよ。
税務署が相続税の調査を行う際に、自宅を訪問します。家や庭は勿論、権利書や預金通帳や債券などの確認をします。
権利書を見るのは、不動産があることは事前にわかっており、見る必要はないのですが、大事な権利書と一緒になにを保管しているかを見るのが目的です。名義預金通帳・無記名債券等があると調査官の目が輝きます。
 
私ども税理士が一番怖いのは、印鑑が入れてあることです。全ての印鑑は実印・認印を問わず、押印して、どこに保管されていたか
を書類にして持って帰ります。
誰が保管・管理していた場所にあった印鑑を使用していたか?が名義預金の「強力な物的証拠」
となります。

大事なものを銀行の貸金庫に預ける人も多いですが、銀行に同行して、貸金庫を確認する場合もよくあります。世の中には、自分は銀行の上客なので、銀行が隠してくれるはずだ、と思っている人がいますが、そんなことはありません。何時であろうと、シャッターを開けて協力します。