最近、よく新聞紙上をにぎわしている問題に「名ばかり管理職」があります。管理監督者は労働基準法第41条第2号で労働時間、休憩、休日の適用除外となっています。したがって管理監督者は深夜勤務以外は、割増賃金が必要ないのです。そのために、これらの規制を逃れるために作られた名前だけの管理職を指します。10年程前、ある会社で41条の話をしていたらそこの社長が、「よくわかりました。それでは「○○部長」「○○工場長」とたくさん作れば残業代を払わなくてもいいんですね」と言われたのを思い出しました。私は「いや、社長。あくまでも実態ですから。職制や肩書きではありませんから」と説明してわかって貰ったのですが。案外、こんな考えの経営者が多いんでしょうか。