厚生労働省の「労働安全衛生特別調査(労働者健康状況調査)」で、労働者の不安や悩みの実態が明らかになっています。

 調査の対象は常用労働者10人以上を雇用する事業所。「事業所」と、そこで働く「労働者」に対してそれぞれアンケートが実施されています。調査項目は、「長時間労働者への医師による面接指導等」「メンタルヘルス(精神面の健康)ケア」「定期健康診断」「がん検診、人間ドック」「受動喫煙防止対策」「腰痛予防対策」「熱中症予防対策」。ここでは、メンタルヘルスについて採りあげます。

 労働者に対する調査には9915人から回答が寄せられました。
 精神的ストレスに関する設問では、仕事・職業生活の不安や悩み、ストレスについて「相談できる人がいる」とした回答の割合は90.0%。相談相手は「家族・友人」が86.7%で最多、「上司・同僚」が73.5%でした(複数回答)。この回答は、「産業医」(8.3%)や「産業医以外の医師」(5.2%)、「保健師・看護師」(4.8%)、「カウンセラー等」(4.3%)を大きく引き離しています。

 仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスになっていると感じる事柄がある労働者の割合は60.9%でした。その内容をみると、「職場の人間関係の問題」(41.3%)、「仕事の質の問題」(33.1%)、「仕事の量の問題」(30.3%)、「会社の将来生の問題」(22.8%)、「仕事への適性の問題」(20.3%)などと続いています(3つ以内の項目を選ぶ複数回答)。事務所で働く人にとって働きやすい環境を作るために参考にしたいところです。
<情報提供:エヌピー通信社>