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前回のブログで、少額交際費の該当要件に合わせるために故意に領収書を改ざんしたりし、それが税務調査でばれると重加算税の対象になりうる旨のお話をご紹介致しました。

その際、「税務調査って、よく聞くけど、実際何なの?何をされるの?」と、ふと疑問に思われた方もいらっしゃる事でしょう。

また、税務調査と聞くと、いわゆるマル査のような査察が入るもんだと信じていらっしゃる方も中にはおられるかもしれません。
税務調査=とても怖いもの、と先入観を持たれがちなのかもしれませんね。

今回は、「いまさら聞けない、”税務調査”の内容」などについて、お話したいと思います。

今回の税務調査の内容も、その言葉だけを聞いて妙に身構えてしまう方も多い中、少しでも興味を持っていただければと思います。

ほとんどの民間企業では4月に人事異動に関する発令がが発表・実施されますが、
国税当局に至っては、7月が定期人事異動の時期になっています。

異動が落ち着いた頃あたりから、新たに税務調査の連絡などがあり、また、実際に行われたりします。

通常、税務調査では、下記のようなプロセスを経て進められてゆきます。
まずは、

1.事前に調査を担当する職員などから、税務調査の日時などが顧問税理士や経営者本人に知らされる

2.調査実施日に、調査の対象となる年度の申告書類や帳簿等を会社の事務所などで閲覧し、確認

3.質疑応答しながらすすんでゆき、その際に申告内容に誤りが認められた場合には「修正申告に応じるような是正等」をすすめられる

4.必要に応じて、修正申告等を行う

ざっとこのようなプロセスになっています。
ところで「税務調査」と聞くと、どうにも不安な気持ちからか、ついつい身構えてしまいがちになりますよね。

調査担当の方も人間なので、妙に威圧的な態度などを取られたりすると
「ひょっとして何か、やましいことでもあるんじゃないか?」などど却って疑われたり、

また、調査がスムーズに進まなくなり、全体が険悪なムードに包まれてしまったりします。

税務調査を受ける際のポイントとしては、まずは初対面である調査当日の「挨拶」。
経営者も緊張していますが、税務担当者の方も同じぐらい緊張していることも多く、
最初の挨拶で誠実な態度で接すれば、調査担当者の方の心証もよくなります。
最初のステップでうまく進めば本題の調査もスムーズに進む可能性は高いと言えるでしょう。

また、落ち着きのない態度や不用意な発言も極力控えることが大切でしょう。

話題に出ていないことを、あえてわざわざ話す必要はないのです。
また、質問されたことに対して過剰なまでに反応する必要もありません。

雑談も調査官の方にとっては、貴重な情報源となるからです。

もし、調査担当者からの質問や発言に対し意見があれば、調査担当者の発言を最後まで聞いたうえで
毅然とした態度で理路整然と話すだけでよいのです。
その際、発言の証拠となる書類が手元にあれば、より心強いといえます。

通常、調査の連絡があってから実際に税務調査が来るまでの間には、ある程度の日数があります。

この間に調査対象となる事業年度や帳簿などを改めて確認し、
懸案事項や用意すべき資料などについて、顧問税理士の方と打ち合わせを行い
まずは不安な気持ちを落ち着かせることが必要でしょう。

中川会計では数多くのノウハウを基に、税務調査対策についても万全に行っております!
設立間もない法人や利益の出ている法人ももちろんですが、
残念ながら現状では利益の出ていない会社であっても、
消費税に関する調査が来る可能性はあると言えます。
赤字だからと言って安心はしていられないのです。

いざ税務署から連絡があってから慌てないよう、日頃から書類の保存1つにしても、
ちゃんと的確なアドバイスや対策を施してくれる会計事務所と顧問契約を結んでおき、信頼関係を深めておくべきでしょう。

他にも聞きたいことなどございましたら、ぜひお問い合わせください!