最近、たまにクライアントの方から、公認会計士と税理士は、どう違うの? といった質問を聞かれることがあります。ですので、簡単に、公認会計士と税理士の違いを示したいと思います。

公認会計士とは、会計・経営に関する専門家です。
会計士の多くは、監査法人という組織に所属して、上場会社を中心に、会社が行った決算の数値を監査する業務を行っています。上場会社でなくても、比較的大きな会社(売上規模でいうと少なくとも10~20億円超)の決算に関するアドバイザリー業務も行ったりしています。税務についても、法人税であれば十分な知識を身に付けています。
自分も、大手監査法人に10年間所属していました。現在も、自らの事務所以外に、独立した会計士が集まって構成する、中規模の監査法人に所属しています。人手がいるような大きな仕事はこちらの監査法人で行っているわけです。

税理士とは、税務に関する専門家です。一部の大税理士法人を除けば、個人事業主や中小規模の会社を相手にすることがほとんどだと思います。ただ、会計・経営が分からないかというとそんなことはありません。要はレベルだと思います。


自分なりの結論としては、大会社や中規模会社で将来成長性が見込まれるような会社であれば、どちらかというと公認会計士・税理士のほうが付き合う専門家としてはよいでしょう。税務はもちろん、将来を踏まえた経営・会計に関する適切なアドバイスを受けれるでしょうから。中小規模会社であれば、税理士で足りると思います。

ただ、そうはいってもあくまで個人によって能力差が大きいと思われるため、そこについては経営者ご自身が、見極めていく必要があるのではないでしょうか?優秀な税理士もいます。無能な会計士もいます。
自分も、能力だけは誰にも負けたくないと思っています。そのための努力は惜しみません。


山田会計事務所 【公認会計士・税理士/岐阜県岐阜市】