日銀によると、2009年の住宅ローン新規貸出額は前年を3%下回る14兆4974億円となったことが分かった。02-06年までの住宅ローン貸出額は15兆円を上回る水準で推移してきた。しかし、07年に耐震偽装問題を受けた建築基準法改正の影響で前年を10%割り込む14兆8454億円に落ち込む事態に陥ったが、09年はこれすらも下回るものとなった。住宅ローンの冷え込みは、個人所得の減少による住宅購入意欲が減退したのに加えて、ローン返済遅滞の増加で金融機関が新規貸出しに慎重な姿勢になったためとみられる