決算時の作業のひとつに

「実地棚卸」というものがあります。

期末に自社の在庫を集計し、

期首在庫と仕入の合計額から除外することで

売上原価を算出することを目的としています。


作業そのものは単純なのですが、

在庫を集計するさいは、2点注意があります。


1つは「預け在庫」です。

「出荷したものの運搬途中で相手先に届いていない」または

「相手先に届いていても検収していない」などの理由で

まだ売上を計上していない商品は

自社の敷地になくても在庫に含める必要があります。


もう1つは「預かり在庫」です。

受託販売(商品を預かって代理販売する形態)をしている

小売業者などで「店舗にはあるけど自社のものでない」商品は

自社にあっても在庫から除外する必要があります。


「預け在庫」がもれると実際よりも利益が少なく、

「預かり在庫」の除外を忘れると実際よりも利益が多く、

計上されてしまいます。


決算時にはモノの流れを再確認して、

集計ミスに気をつけましょう。