被害を過小評価して

「自分は大丈夫」と思い込み

判断や行動が鈍くなることを

正常性バイアスとよぶそうです。


災害発生時に起こる

心理的な特性とのことですが、

経営危機の場面でも同じ現象が

見られるような気がします。


例えば、

赤字や税金の滞納が続いて

借入金が膨らみ

「このままだと潰れますよ」と

「リストラやリスケをしましょう」と

社長に何度も進言。

ところが社長は

「そんなのみっともない」

「そこまでする必要はない」

「ギリギリまで粘る」

「さいごは何とかなる」と、

頑なに拒否して結局、損害が拡大。


これまで何度も

こんな場面を見てきましたが

思い返すと、こうした社長の反応は

正常性バイアスの言動と

よく似ている気がします。


ちなみに正常性バイアスを防ぐためには

「悪い情報を直視する」

「勧告に素直に従う」ことが有効だそうです。

社長でいえば

「試算表をよくみる」

「税理士の話をよくきく」

ということかもしれませんね。