「売上が好調なので
 
 ボーナスに期待していたのに

 ちっとも増えない」

誰しも一度は感じる不満です。

私も昔は同じように思ったことがありました。

しかし会計を学ぶと「払いたくても払えない」ケースが

あることが分かります。


1つは「売上は伸びていても利益が増えていない」ケース。

値下げ競争に巻き込まれて粗利率が悪化したり、

過剰出店で固定費が増加しているような会社は

売上は伸びていても利益が増えていない可能性があります。

もちろん還元するボーナスもありません。

安売りや出店数を強調する会社によく見られます。


もう1つは「利益は増えていてもキャッシュが増えていない」ケース。

施設や設備などの先行投資が必要な業種や

過去に大きな借金をして返済に追われている会社は

利益が出ていても手元にお金が残っていない可能性があります。

同じように還元するボーナスもありません。

製造業や社歴が長い会社によく見られます。



ちなみに2つのパターンが重なった

「売上は伸びていても利益もキャッシュも増えていない」

というケースもあります。こういった会社の台所は火の車。

いくら頑張ってもボーナスは期待できないかもしれません。

腕に自信があるならグチを言う前に

転職するのもひとつです。



ただいずれのケースも

「社長が私腹を肥やしている」

ということはありません。

むしろ会社や社員を守るために

必死に戦っていらっしゃいます。

そこだけは分かってあげてほしいですね。