■診療室でのストレスは?
 ・スタッフの患者さんとの対応がうまくいっていない
 ・なかなかスタッフの技術レベルが上がらず、業務の効率があがらないetc..
 日々の経営・診療の中で院長先生は多くのストレスを抱えておられることもあるかと思います。
 こまめにミーティングを行ってスタッフと意思疎通を行っていても、自分が思うようにスタッフが動いてくれなかったり、事が運ばないという経験は多くの先生に共通するお気持ちかと思います。

 だんだんと「仕方ない」とあきらめてしまうことになりかねませんが、そのような状況で3年、5年、10年と時を過ごすのは、精神的にも、体力的にも、そして収益的にも、大きな損失を積み重ねることとなります。

■表面的な解決?
多くの場合の解決方法は
・スタッフの技術が上がらない→ 技術セミナーに行かせよう
・スタッフの対応がまずい  → 接遇セミナーにいかせよう
・自費があがらない → もっとアプローチさせよう
といったように「今、目に見えている(表面化した)課題」をそのまま解消しようとしてしまいます。
 しかし、ご経験されている方も多いのではないかと思いますが、
このような表面課題の対処(対処療法)的な課題の解決は、また同じ問題を引き起こし続けるか、対処した気に一時的になっても、全く変化を起こせていない・・・ということがよくあります。

 ある医院では、自費がでない解決方法として成果が出たのは、スタッフのスキルでも、アプローチの方法でもなく、自費のメニューを豊富にして、それの見せ方を工夫した。ということにありました。
このようなことをひとつひとつ探り当てることもたいせつなのですが、根本的な要因や障害(ボトルネック)となっていることを探ることはもっと重要です。

■何かボトルネックがある? 
 では、どのようにすれば目に見えている課題を 解消することができるようになるのでしょうか?
 これは、病気を治すことにも似ていて、その症状を引き起こして
いる「根本」にアプローチをする必要があるということです。
 「症状がある部分は実は原因ではなく、ただのサインであり、本当の原因は、別の部分に存在する」 ということがあります。
 
 院長先生のストレスを解消するためには、ここを取り除かなければ、付随する表面課題は延々とでてくることになります。そのような課題に1つ1つ対処しようとすると、いつか息切れしてしまう・・・ということにもなりかねません。
 根本にアプローチするということは当たり前のようにも思えますが、実は、そこに辿りつけていないということがあります。
 なぜならば、この「根本」というのは、自分ではなかなか気づくことができないことがほとんどだからです。
 
 医院の問題解決と同じで、院長がストレスを感じてしまう根本的な原因は、実は、まず院長自身が表面課題に集中しすぎてしまうことにある、といえる場合が多いように感じます。

■優れたビジネスはシンプルになる 
 大企業でない限り、実は最も優れたビジネスは、非常にシンプルなものですが、そのシンプルな所に行きつくまでに、数多くの思考錯誤を行っています。
 自分自身の経営に、そして診療体制に違和感を感じられた時、そのときにこそ、シンプルに自身の経営を俯瞰できるまでに、経営体質を磨き上げる思考へと、一度シフトすることが重要です。自分自身の見方そのものを捉えなおすことが重要です。
 
 コンサルティングをしていて思うことは、新しいノウハウも重要ですが、それ以上に、今あるビジネスを如何に磨きあげられるか、という所に、成果に繋がる軸があるということです。
 
 さらにそのような思考そのものに、院長が表面現象にストレスを感じない体質になる軸があるように思います。
 何を目指すのかを明確にし、取捨選択することがストレス解消の近道といえるかもしれません。
 結局、経営的な成功は、「自院の本質」に関わる部分にまで、思考をブラッシュアップすることが重要といえるのだと思います。

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