電話応対ひとつで、会社を伸ばす社員
 ファッション製品の問屋に勤める、女子社員のKさん。
 得意先の評判がずば抜けていい。どこに、だれに比べていいのか。もちろん同業他社に比べていいのだ。
 というのは、一度でも会話をすると、相手の会社と名前を覚えてしまうのだ。そこに電話がかかる。
 「ハイ、○○社でございます」と第一声の返事。ところが第二声になると、こう変わる。 
 「いつもほんとにお世話になります、△△社の鈴木さま」
 自分の名前まで呼ばれて、相手はびっくりすると同時に嬉しくないはずがない。
 ある得意先の社長は、感銘した表情で語る。
 「あの会社に電話するとき、うちの者はみな、“Kさんに電話する”と言うんです。あの会社さんには失礼かも知れませんが、電話の相手が会社ではなく、Kさんなんですよね。すごいですね、電話の威力ですね・・」