お客さまが「長野市の仕事をしたが、支払いが遅く不定期で困っている・・・・」と資金繰りの相談に来られた。何故!と調べてみました。
(長野市の財政分析)
 (財)関西社会経済研究所では、全国の人口10万人以上の都市について行った財政分析調査(平成17年5月発表「都市の財政力2005」)では、長野市は「償還能力はあるが、資金繰りは厳しい」の区分にあり、全国平均から見れば良好であるが、資金繰りが悪化していると判断されています。
(特記事項として・・・)
  調査報告書では、「大きな変化がある都市としては、先ず、金沢市、長野市、静岡市などがあり、償還能力は中位から上位を維持しているものの、資金繰りに厳しさを増している。これらの市の共通点は、経常収支比率における公債費分が、平成元縲怩P5年度で急激に上昇し、借金返済が重い中で、公債費を除く経常収支比率が低位であり、償還財源が確保されていることである。傾向としては、過去、投資的経費を急激に膨らませ、その結果として公債費が膨らんでいるが、人件費等の経常支出では抑制基調で推移したことによって償還能力は維持できている。」と記載されています。
(借金返済のため、その他経費を抑える)
 冬季オリンピック開催地の後遺症は厳しい。借金返済が福祉や小規模発注先にしわ寄せ、企業と同様行政も、苦しくなれば支払い遅延、決済処理遅滞などで対応する姿が見えます。企業は収益から支払いしていますが、行政は税金で諸支払いしているので当然とは割り切れません。
星野会計事務所 http://www.tkcnf.com/hoshino/pc/