戦・争いにはその発生の原因がある。その多くは生活基盤の危機にあると考えます。私の祖父は信州の山の中に生まれたが跡取りではなく、養子になったが貧しかったので、国策に従い満州(中国)に渡った。その当時、次三男坊には一生独身で作男になるか、家を出て自分で生活の糧を求めるかのいずれしか選択はなかった。


(戦国時代の背後にあった異常気象)

 購読している信濃毎日新聞の特別号「戦国武将列伝」で笹本正治信州大学副学長は「戦国時代は小氷河期からだんだん暖かくなる時期で、気候が安定していませんでした。・・・現在、異常気象が取りざたされていますが、戦国時代は異常気象だったからこそ、人々は食糧と冨を求めて戦いあっていたのです。この時代は多くの人が考えるようなロマンの時代でなく、食うか食われるかの厳しい時代で・・・」との解説がありました。


(世界中の歴史に共通)

 ローマ帝国の滅亡、中国の万里の長城ももとを云えば食糧危機による民族の移動の現象的出来事。貧しき民が豊かな地に移動し、豊かさに慣れきった民を駆逐してきた。現在の世でも、就職もできないでいる若者が冨を独り占めしている富裕層に反乱を起こしている事実は中近東諸国に見る通りであります。インターネットという情報機器は歴史の流れを速くしている。


(世界の富裕国 日本)

 欧米との第二次世界大戦に敗れた日本は軍拡から身を引き「軽武装・経済中心主義」という勝手のいい政治イデオロギーで貧富の差の少ない豊かな国になって半世紀。そんな我が世の春にまどろんでいた時に千年に一度の東日本大震災に遭遇した。豊かさにうとうとしていることはもう出来ない。国民一人ひとり復興に協力しないと日本沈没への道を歩み始めてしまう。


(第三の奇跡)

 何処の国の民も自分の生活を守ることには一致団結してきた。ただその方向を誤れば、全体主義的国家運営で失敗したドイツ・イタリア、日本軍部の例にある通り再び貧しさに戻ってしまう。今が肝心な時、国民が国の行く末を決める政治に関心を高めることが求められる。



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