私は男の青年期において健全な「死生観」「反抗期」「左翼化」のフィルターをくぐり抜けなければならないと教えられ、それは、社会人になって幅広い考え方を許容するに必要なのだと理解してきました。


(宮家邦彦氏の意見 産経新聞2010.6.10オピニオン)

 管首相とクリントン大統領はともに1946年生まれ、生年月日も50日ほどしか違わない。いずれもベトナム反戦世代(日本では全共闘世代)に属し、若くして政治に目覚め70年代中ごろに立候補し、同じく落選を経験している。政界名家とは無縁の一般家庭に育ち、10代のころから市民運動に触発された。実社会での就職経験はほとんどない。半生を選挙活動に費やし、情報発信力を持つ有能な活動家としてメキメキと頭角を現した。両者の共通点は決して少なくない。
 政治的立場は基本的にリベラル・中道左派・反既成権力ながらも、イデオロギー色はかなり薄い。クリントン夫妻は筋金入りのリベラルだったが、徐々に中道左派から決別し、真っ当な現実主義路線を取り始めた。
 鳩山政権の最大の失敗は、「潔癖平和主義を強力に支援する原理主義者」たちを国家の政策決定過程に入れてしまったことではなかったのか。
 管政権では、政権内部から「原理主義者」を排除して現実主義に徹することにより、その国家統治能力を自ら証明することである。


(私のハシカ)

 私も還暦世代で、学生時代は学園紛争・安保闘争でデモ隊と機動隊が激突し、火炎ピン・投石などを目にし、世の中の変化する瞬間に何かをしなければとべ平連のデモに参加したこともあります。そこで見聞きしたのは、自己陶酔的現実遊離の考え方でとても真面目に向かい合えないとして流行のハシカ感染は終わりました。


(団塊世代の果たすべき使命)

 宮家氏の言う通り、国家観が稀薄で左翼化が見え隠れする世代に国家統治能力がありや否やに不安を覚えますが、同世代の政治家が現実主義路線をとり、健全な国家統治能力を発揮できる政治環境整備に協力すべきであります。国の健全財政に消費税増税が必要なら受け入れ、「国が国民に何をしてくれるか」でなく「国民は国に何を貢献できるか」への発想の転換が求められている。



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