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 20日は上田市で、一般社団法人第9期社員総会、第35回県税政定期大会、第54回県連定期総会が開催されました。会場設営責任者は前泊で、役員は9時半に集合して準備を頂き、成功裏に終了いたしました。県連総務部員と上田支部の皆様のご尽力に感謝申し上げます。


(定期大会での挨拶文)

 税政連会長の一番の仕事は会長挨拶であります。そこで、これまで1年間のブログを読み返し、挨拶文を作成しました。以下が昨日、参加者にお話しした内容であります。

1,ご来賓への御礼

2,二度の選挙での後援会活動への御礼

 この1年、衆院選挙・参議院選挙において、推薦候補者の支援に動いて頂いた後援会の皆様に、深く感謝申し上げます。皆様のご尽力によって、

3,3つの大きな後援会活動の成果を得ることができました。

(1)特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入制度の廃止されたこと。

(2)4名の税理士会員が、政府機関の委員等に選出されたこと。

・税制調査会の専門家委員会納税環境整備小委員会特別委員(近畿会会員)
・行政刷新会議の規制・制度改革に関する分科会委員(千葉県会会員)
・行政刷新会議の農業ワーキング・グループ(WG)委員(関東信越会会員)
・行政刷新会議事務局兼大臣官房企画調整課上席政策調査員(東京会会員)

(3)税理士会会員が国会議員 税理士として国政への参加ができたこと。

 今回の参議院選挙では、長野県税理士政治連盟の推薦候補は3名で、全員当選の栄を獲得しました。去年の衆議院選挙では推薦6名、当選1名、落選5名と惨めな結果でしたが、参議院では皆様のご支援を頂き、所期の成果を収めました。特に、若林けんた氏は日本税理士政治連盟の重点候補でありましたので、トップ当選で議員になられたことは、今日ご出席頂いた皆様のおかげであります。

 日本税理士政治連盟(日税政)は、今回の参議院選挙に当たり、全国で6人の重点候補を決めた(自民1、民主4、公明1)。若林けんた会員は最年少・初挑戦で、税理士政治連盟から活躍を期待され重点候補に選ばれたのであります。

4,我々税政連は、ステージの変化を迎えています。

 税理士は、これまでの陳情・建議という「お願い」を継続すると共に、政府機関内部において改正への発言を行える機会を得られたことは組織的な大きな前進であります。4名の会員は税理士会を代表して大いに活躍頂けますことを期待します。結果、税理士の有用性を政府内部から認識の輪が広まることは喜びであります。これも、7万人余の会員を擁し、日常納税者に接して税制度の矛盾を熟知している組織活動を評価して頂き、政治主導の行政下で得られた成果と感謝します。

 税制改正要望を伝える方法として、これまで税政連による国会議員への陳情、税理士会による行政への建議、という「お願い」というべき間接的手段によっていました。しかし、現在は政府機関の構成員となり、直接、制度立案の場で意見を述べる機会と、これからの超党派の協議の場で発言する場を得たことになりました。

 山川日税政会長は、「新しい政治動向に対応する、行動力ある税政連活動をめざす」と所信を明らかにされています。国民が政権交代という大きな変化を求めた選挙結果を真摯に受けとめ、税政連活動の在り方を分析し直さなければ、組織自体が変化に対応できない時代遅れものになってしまうことを肝に銘じております。

5,さて、税理士会への期待は大きくなると共に、後援会の活性化が急務となりました。

 日本はGDP国内総生産ナンバー2の経済大国でもなく、国際競争力も27位と国力が低下傾向にあります。右肩上がりの経済を背景とした過去の「国家に依存し、寄生する精神」を振り払わなければなりません。

 国会運営は、今回の参議院選により「新ねじれ」が生じたことになります。与党は衆議院で3分の2議席を持っていないので、法案の成立には与野党の超党派の協議が求められます。両羽田・北沢・小坂4先生はベテランであり、若林先生は税の実務家・政策秘書の経験があり、共に外交・防衛・財政健全化に活躍が期待されます。

 そこで、税政連は「情熱と一致団結力で行動第一」を旨とし、各政党のマニフェスト・アジェンダ政策課題に税理士の要望を組み込む運動を展開してまいります。

 国民の生活と事業活動に直接かかわる税理士として、税制の専門知識と国民の意見を与野党問わず国会議員に知らしめる役割が国民から負託されていることを十分に自覚して、安心できる国民生活の実現を目指す税政連活動を活発化しなければなりません。

 去年の政権交代により、税政連推薦候補が与野党となり、職域団体の組織運動力は弱くなった云われています。日常の後援会活動が活発であれば「見える人数」がでてきますが、低調であれば役員だけの支援に映ってしまうと反省しております。税政連運動は後援会活動が要であることを強く受け止め、これからの日常活動を見直さなければならない状況との認識を持っています。我々税政連は、先輩たちの努力の積み重ねで、国政への影響力を飛躍的に高めて頂きました。成果を上げる好機を迎えています。どうか、皆々様に税政連活動に対し、一層のご支援をいだだけます様お願いいたします。

 最後に、若林けんた議員は、税理士であります。言わば組織内国会議員であります、適正公正な租税制度実現を願う税理士政治連盟にとって、若林会員の当選はまたとない好機であります。税は政治そのものでありますが、残念なことは、租税に精通した国会議員は希であります。若林議員には、税制・財政の専門家と云われるべく、国民のため、日本の将来のために、国会の場で大いに活躍して頂き、県税政・関税政・日税政との定期的な情報交換を持って頂きたいと願い、長野県税理士政治連盟会長としての挨拶とさせて頂きます。



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