司馬遼太郎が請われて小学6年生の教科書に「二十一世紀に生きる君たちに」との文章を書かれた。その中で、歴史とは「大きな世界です。かって存在した何億という人生がそこにつめこまれている世界なのです。」と書かれている。では日本人の歴史とは。


(日本人とは・・・)

 第二次世界大戦において米国では敵国である日本研究を重ね、その研究員の一人であったルース・ベネディクトは「菊と刀」で日本について「恥の文化」と指摘した。国際連盟の元事務次長であった新渡戸稲造は欧米人から「どうやって子孫に道徳教育を授けるのか」との問いに著書「武士道」で「身の処し方などその精神は、幼少時から教え込まれた武士道だった。」と答えている。敗戦で焦土と化した日本が高度成長を成し遂げた原動力は、司馬遼太郎は「日本人の心の中に流れていた微弱な武士道だ・・」と語っている。


(変わった日本人)

 占領軍として進駐した米国は、二度と白人に手向かうことのない日本にするために、精神文化の破壊を試み、戦地に教え子を送り出した教員はその懺悔の気持ちからか、忠実にその教育方針に従って教育を行ってきたのではないか。その戦後教育を受けてきた子供達が政治家として日本の国家運営を担っているのが今なのです。


(徳性の見直しを求める)

 私は現代の政治家と同世代として、日々報道される政治の有り様は、「何か」執念にとりつかれている亡者と嘆き、哀れさも感じる。その火中で立て直しに尽力されている方には申し訳ないが、本来日本人が持っていた徳性(身の処し方)が感じられない。批判だけでなく、同世代として責任を感じる。経済発展だけに目を向けているのでなく、「日本人の歴史」を今一度見つめ直さないと、日本の将来が危ないのではないか。



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