私は、記帳指導の現場で、最近黒沢教授の「会計はラーメン構造」と直接聞いたことを思い出し、正規の簿記の原則とは何だのかを考えています。


(複式簿記)

 貸し方借り方科目で仕訳は存在します。従って不正な行為は複式簿記の原則上、悪性腫瘍ガンと同様に様々所にマイナスの影響を大きくしていきます。例えば、事業目的にない役員貸付はキャッシュフロー上に資金調達能力を下げ、貸借対照表に俗に言う「雑勘定」としての役員貸付で処理され、対外的な信用力を失います。


(構造が弱くなる)

 大きなビルの構造を表現するラーメン構造だけでなく、一般の住宅でも言えます。ツーバイ工法の家では強度は一枚一枚のパネルで維持されています。仮に一枚のパネルを異質のパネルと入れ替えると、家の強度は損なわれ、家の寿命に影響あるとされています。


(人体でも)

 人体はバランスで維持されている。交通事故などで骨折すると左右のバランスを崩し、歩く姿は微妙に左右にぶれる。ぶれは他の部位の損耗をもたらし、時間の経過とともに誰の目にも不自由な体と解るようになる。骨格の変化は内臓にも影響をもたらし、痛みに耐えなければならなくなる。


(経理も同じ)

 不正あるいは営業外の活動は、経理事務に負担をかけ、その結果である決算書には最初は小さくとも、次第に誰でも解る大きなひずみとして出てくる。最後は再生という外科手術が必要となり、企業の信用は地に落ち、経営者は退場との結末を見ることとなる。



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