一般に、人も組織も環境変化に適応できないと市場からはじき出される。事実、多くの組織は当初の設立の趣旨を見失い、その組織の存立だけが関心事となり、手段が目的化し、世代が交代するたびに組織発展の方向性を失っていることが多い。


(週二点改善運動)

 山登りでは大きく登るより、小さく踏み始めることで疲労を少なくしていくことが大事と云われています。TKC全国会も飯塚初代会長の後、大武現会長で5代目になっていますが、理念「自利利他」の精神は色あせていません。日本人の精神文化ともなっている「江戸しぐさ」に見られる通り、長い時間をかけて「TKC流」と云われる習慣が生涯研修で会員に身に付いています。その一例は、日常業務での改善運動「週二点改善運動」であります。


(時代の変化への対応力)

 組織行動力を常に高めて来たTKC全国会は時の流れを読み取り、素速く対応能力を発揮し成功させてきました。その半世紀の軌跡は、

・中小企業経営の近代化・・・・・会員事務所のコンピュータ会計、お客さまには自計化(パソコン会計)
・白色事業者対応・・・・・・・・・・・小規模事業者大量受託
・電子政府移行・・・・・・・・・・・・・会員による100%電子申告実践
・課税庁の方向性対応・・・・・・・巡回監査の徹底と書面添付制度の実践
・中小企業の健全化・・・・・・・・・経営改善セミナー開催


(緊急時の瞬発力)

 3.11東日本大震災での対応でもTKCはその組織力を発揮できた。経済力がある組織が行動を起こすことは当然であろますが、自ら被災した会員が身を挺して「自利利他」の理念の基に、お客さまの窮状を救うために何が出来るかを考え、行動を起こされています。相撲の力士が土俵際に立たされ、ギリギリで示す力の源はこれまでの日常業務で培ってきた行動理念にあるのではないでしょうか。



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