昨日、長野商工会議所の方が私の所を訪問され、「中小企業 金融のしおり」を説明して下さりました。その説明を聞いて「おや」と感じた点がありましたのでお伝えします。


(自己資本ゼロでも融資が可)

 融資の各施策の内、創業支援資金の項目で、自己資本ゼロであっても創業関連保証があれば、1000万円まで融資ができるとの説明を聞きました。普通は自己資金の範囲で、つまり事業資金の半分は用意しなさいとするのが、融資の基本的立場でありますから、驚きであります。新規創業者の5年後の生存率は良くて半分と考えていますからこれで良いのかと疑問であります。


(創業塾で伝えたかったこと)

 私は平成19年から数回「創業塾」を開催しました。本来は創業の意欲を持つ人を集め、開業へと支援するのが仕事と考えていましたが、実際は集まった方々と面談し、創業プラン作りを支援させて頂いく課程で考えが変わりました。実業は厳しく、軌道に乗せるには幾多の試練があり、追加の資金が必要となります。仮に軌道に乗らなければ借金だけ残ることになりますので、受講者には慎重な準備を求めたことを思い出します。


(改めて創業支援策を考える)

 自己資本ゼロの創業希望者に融資を行うとの意図がはっきりしない。自己資本ゼロの方には2つのパターンがあると考えます。具体的な創業プランを描くことなく、自己資金すら用意していない方と、実業経験が豊富で何らかの事情で突然事業を立ち上げなくてはならなくなった方であります。後者の方であれば自己資金ゼロでも支援は必要でありますが、その見極めは難しい。


(その見極めに協力したい)

 創業を希望する方のプランが実行可能性があるのか第三者的立場で検証することが求められます。実業経験豊かな方でも事業存続が厳しいこのご時世で、余程の新企画がなければ生き残れません。人生90年のライフプランの中で、人生を台無しにする事がないよう、貴重な資金を失わないよう、職業会計人として支援したい。



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 なお、私からのメッセージは・・・・・