日本の停滞感・凋落感を打破できると期待されて、去年の政権交代があったと私は理解したい。政権能力の高低を問うたのでなく、若い政治家の台頭で、日本の有り様を変化せしめることを国民は期待したのではないか。


(歴史に見る維新)

 明治維新では、徳川幕府の優秀な官僚を切り捨て、薩長土肥の若い下級武士団に政治をまかせた。これまでの政治体制を願う者は、各藩での尊皇派・佐幕派の内部闘争、伏見の戦いから西南戦争までで表舞台から一掃された。昭和維新では、敗戦による戦争責任追及するGHQにより、開戦時の政治家・官僚と財閥系の実業家の多くが公職から追放され、若い官僚と政治家が今日の経済発展の原動力となった。


(今回は平成維新に成りきれるか)

 昨年来の民主党は政権担当能力の未成熟から、混乱をもたらしたが許容の範囲ではないか。野に下った自民党では旧習的長老・中堅政治家の多くは議席を失い、変化に向かって歩き始めている。政権を得た民主党は若いエネルギーで国政をリードしていくと思いきや、今回の代表戦を見る限り違う。旧自民党的政治体制に郷愁をもつ守旧派と政治の体制を一新させようとする維新派の戦いが終わっていない。


(国民の願い)

 政治主導と声高に叫ぶが、60才で定年になり指導者としての立場を失い、世代交代を繰り返す官僚組織を、50才代を若手と呼ぶ政治家が、同じテーブルで日本の将来をプランニングできるのか、政治主導とは官僚から相手にされない裏返しではないか。歴史に学ぶなら激動期には、明確なビジョンを語る、夢のある話ができる若い政治家を創り出さなければ、歴史に消えた大国ローマの落日を見る思いがしてならない。

 今、日本の代表を選ぶ方々に、守旧派を一層させ、日本の将来に明るさをもたらす維新派への支援を祈る。但し、守旧派の追放には、昨年の政権交代、今年の民主党の代表選とこれからも幾つかの政変を繰り返す事は承知しますが、国民の幸せを早期に実現させる体制が整うこと切に願う。



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