昨日のニュースで尖閣諸島での公務執行妨害の容疑で逮捕拘留された中国人船長の釈放が報じられた。いつ幕引きをするか関心を持っていたが、いよいよ来たなと云う思いであります。


(中華人民共和国)

 毛沢東は蒋介石総統の国民党軍との内戦で勝利し建国した。社会主義国家での二元論では善悪を国民に提示しなければならない。長征など内戦は孫文が建国した中国国内で、蒋介石が後継者となり、反発した八路軍(中国共産党)との争いでありました。毛沢東は建国を宣言するに、蒋介石が重慶で指揮した抗日戦争勝利を我がものにし、日本を極悪非道の侵略者とする反日教育をすることにより政権の正当性を維持している。だから中国政府は対日批判が政府批判に変わることを恐れている。


(国共合作による抗日戦争)

 1945年まで、日本と中国は軍事衝突を繰り返していた。国土の広い中国では、蒋介石の正規軍は重慶に引き籠もり、英米の支援をうけ国民に大きな犠牲を強いる退却線を繰り返し、日本軍の補給線を伸ばし、日本軍の消耗を強いた。内戦で弱体化した毛沢東は延安の山中にこもりゲリラ戦のみで戦力の温存を図った。


(中国人)

 中国人の多くは漢民族でありますが、有史以来漢民族が支配した歴史は短い。清・元など北方民族による支配が長かった。日中戦争間では、村々には国民政府軍・八路軍・日本軍がやってきて戦費の挑発を行っていた。そこで各家庭には、「国民政府軍と八路軍の旗を用意して、やってきた軍隊を迎えていた」と従軍した人から教えられた。為政者を受け入れはするが、信用はしていない。不満は野火の様に広がる、ここに広大な国土を統治する者としては神経を使う。


(したたかな外交)

 現在の中国は覇権国家であり、軍備拡張中の危ない国であります。昔、日本とソ連は満州で国境を接し、ノモンハンでの戦闘を始め、幾多の衝突を繰り返していた。その原因の一つに、満州派遣の関東軍が新兵器ができると試したくなる衝動に駆られていたこともあります。軍人に新しい兵器を渡すと使ってみたくなるのは自然。直に中国は航空母艦を運用する。衝突の危険は高い。日本はその防衛の備えとしたたかな外交をもちいて国の安全を図らなければならない。


(今回は始まり)

 法治国家と法整備が整わない国との外交は難しい。実効支配している尖閣諸島での漁船船長の拘留に国家を代表する者が国際舞台で言及することは理解できない。国内の不満を国外に国民の目を向ける古典的政策としか映らない。しかし、日本のおかれた状況を理解し、これから延々と続く同種の事件にある程度譲歩しながら実を取っていく「したたかさ・老獪さ」を国に期待したい。




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