先週、電話で原稿締切の催促がありました。数ヶ月目に原稿当番を告げられていたのですが、締切日を忘れていました。一両日に送るとお詫びし、これまでブログに書き込んだ文書を集め、いつものようにつなぎ合わせて提出したのが下記文書です。



 税理士にもタイプがある。学者のように知識を極める学研派・仕事に求められた知識習得に努める実務派と大別される。自分は実務派、その中でも仕事に専念する能吏型でもなく、対外的交流を好むタイプであります。従い、秩序立った専門知識を積み上げるより、必要に応じた専門知識を集めるので、私はタインズなど税務情報検索ツールがないと、「何でも出来るが、専門家としての深みはない」事になる。


(自己学習と税務情報検索)

 学研派でなく、情報ツール活用を好むので、税法のすべてが頭に置くことはない。幸い現在では、専門書籍の外にインターネット利用の税務情報の検索システムがあるので、必要な知識は集め整理することが出来、仕事に支障がない。過去に、税理士会会務に忙殺され、頭のモードを切り替えに時間がかかると嘆いていた先輩がおりました。確かに、以前はその通りだったと思います。ただ今は、聴診器一つで病名を診断していた名医の時代ではなく、検査機器のデータにより、病状が明らかになり、後は患者の病歴・遺伝的情報を前提に診療方針を判断するのが今時の医者とすれば、自分の税務検索システムを駆使する業務方法に納得している。


(継続的利用の必要性)

 専門的知識の活用には、一種の職業的勘所がおさえなければ容易ではない。タインズを編集している会員は業務経験が豊富で、その専門知識は高く、物事の考え方が税法そのものであり、学ぶこと大であります。ただ、継続して税務情報を検索していなければ勘は養えてしまうと心得ています。


(時代背景)

 普通、税理士は税法解釈の必要事案が発生したおりに税法データベースを活用しています。課税当局とで解釈問題が発生し場合、関与先に有利な裁決・判例例を検索して是認を求めるのが通例であります。最近、税法は複雑化し、経験のみでは正確な解釈が出来なくなっており、税法データベースの活用が大いに期待される時代背景があります。


(税理士会の知的財産)

 税理士情報ネットワーク・タインズの加入者は全国の税理士であります。加えて一部研究家にも公開されており、大学教授はじめ教職者・論文作成中の研究者・マスコミ関係者に広く利用いただき、発表論文などに引用との記載が増加しております。新システム移行によりシステムの安定性が増しています。現在は、有料で入会手続きを経た会員のみの利用となっていますが、日本税理士会連合会では将来直轄事業として運営する方針で、税理士ならば誰でも使えるようになるとのことであります。


(無線LANを整備)

 私の事務所はセミナー開催をセールスポイントとしています。以前、インターネット活用はルーターから有線で接続する以外なく、研修室・会議室は配線で足の踏み場もないほどでした。お客様と会話をしながら使っていくには使い勝手が良くありませんでした。今は無線LANを設置し、制約が小さくなりました。税務相談だけでなく、パソコン教室・経営者向けパソコン持ち込みのセミナー企画に活躍し始めています。お客さんの目の前で税務検索をし、資料作成することで、高度情報化社会に適合している事務所をアピールしています。


(税務情報検索の重要性)

 私の事務所はごく普通の税理士事務所であります。頻繁に税務情報検索を行っているとは言えませんが、スタッフには、これからのこの厳しい税理士業界で、勤務し続けるには税務知識とIT技能が絶対条件になると常々話しております。全国税理士情報ネットワーク(タインズ)は「税理士による、税理士のための税務データーバンク」でありますので、全税理士事務所が広く活用されますことをお願います。



 読みいただき有り難うございます。どうか、投稿継続の励みとなりますので「ビジネスブログランキング http://jobranking.net/43/ranklink.cgi?id=hoshino 」にクリックをお願いします。
 また、外のジャンルについては http://plaza.rakuten.co.jp/taxoffice をアクセスして下さい。お待ちしております。