私は子供の頃、満州からの引き揚げ者である祖母の話を聞く事が好きだった。3回ソ連兵の強盗にあい「時計のネジを巻くことも知らないソ連兵に負けた事が悲しかった」と語っていた事が印象に残り、何故、日本は第二次世界大戦に参戦し、負けたのかが疑問でならない。五味川純平原作山本薩夫監督の「戦争と人間」を見ても釈然としなかった。


(日本は悪玉なのか)

 東南アジアなど欧米列国の植民地が独立運動に駆り立てた手本は日本の姿とされている。その日本は戦勝国から押しつけられた自虐的歴史観に縛られ、諜報・情報戦略の渦巻く弱肉強食の国際社会へ正面から向き合えないでいる。東日本大震災の弱みに乗じて領空侵入試みるロシア・中国軍機に何を考えるべきか。自国の権益拡大を図ろうとする周辺国の思惑を読み取る冷めた目がいま必要でないか。


(ことの始まりノモンハン)

 購読しているPHP「歴史街道」5月号の特集は「ノモンハンの事実」。1939年日本軍とソ連軍とのノモンハン事件はこれまで「近代的なソ連軍の機械化部隊に歩兵部隊で戦い完敗」としてきた。しかし平成3年のソ連崩壊後の情報公開で、侵略行為はソ連であり、日本軍は十倍の敵を相手に戦車戦おいても航空線においても自軍より遙かに上回る損害を与えていた事が明らかになった。真実を知る情報戦の稚拙さは、現在にも続いているのかもしれない。


(第一線の敢闘に甘えるな)

 PHP「歴史街道」の記事を読んで、第一線での陸軍将兵の敢闘が如何に独裁者スターリンを恐日病にさせ、ヤルタ会談で約した対日参戦を遅らせ、日本がドイツのように分断国家にならずに済んだのはノモンハンでの将兵の奮闘であった歴史の事実を知った。さて、70年程時を重ね、東日本大震災での現場の敢闘を政治は復興の礎にできるのか。ムダにさせない為にも国民の注視が必要。政治家は一人ひとりの行動が歴史に残り、その適否で国民の審判が下される事を肝に銘ずるべき。



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