私は活字文化の人間ですから、新聞の役割に関心がある、学生時代に、教授から「一つに事件記事を全国紙3紙を読み比べないと真実は見えてこない」と言われた。新聞社の編集方針や担当記者の取材力で同じ現場からの報道記事に違いが出てくるのは事実であります。


(諸外国との違い)

 日本の全国紙各社は報道の中立を守ることに努めている。一般に、産経新聞が保守的、朝日新聞が批判的で後は中立そのものといわれている。例えば、現在の日本政局の動きは小さな個性のぶつかり合いの消耗戦で補報道機関の役割を期待したいが、小粒になった政治家の資質への記事を読み比べても報道姿勢に余り違いがなく迫力がない。諸外国のように個性を出しても良いのではないか。


(私の購読紙)

 私の日々購読・読み比べは、地方情報を「信濃毎日新聞」、経済情報を「日本経済新聞」、全国紙として「産経新聞」であり、他の紙面はWebで読んでいます。産経新聞は他の全国紙と比べるとコンパクト、娯楽面が少なく、政治報道でも姿勢が保守的であり読みやすい。


(読み比べ)

 ある労働組合系の方に聞くと「最近の組合幹部は小粒で大きな政治力を発揮していない」と嘆く。政治家も同様で、組織活動に埋没して、個々の大局観が見えない、組織として優等生すぎる。全国紙の紙面も同様で中立性立場として優等生すぎる。現在のような激動期では周囲の期待だけに答える優等生は役に立たない。先見性を持ち、立場の違いを明確にし、時代を批判する役割を新聞社に求めたい。娯楽紙面を持たないと購読者の支持を得られないことは承知だが、個性ある紙面構成がなければ季節感のない定食で、読み比べも噛めば噛むほど味が出る内容でなく、知的好奇心が満足しない。



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